オートクチュール刺繍に欠かせないアンティークビーズ。
現代のパーツとは違い色や形、更には素材まで現代のものとは異なり独特の雰囲気があります。なかなか言葉や写真だけでは伝えきれない部分もありますが、取り扱いも含めて少しお話し出来たらと思います。
ピアスの製作途中の画像です。
糸にビーズをくるっと巻いている状態ですが、このパーツは全てアンティーク。
この中にはガラス製でないものもあります。
ROSE PINK & GRAY
長細い竹の様なパーツはチューブといいます。
糸に通った状態で販売されているパーツなのですが、通してあるその糸まで一緒にピンク色に染まっています。色づきも現代のものの様に均一でなく斑らなのですが、マーカーで塗ったような質感の発色はビビッドでとびきり可愛い!です。
MOCHA & CHOCOLAT
ツートンピアスの中では1番控えめな色味かな、、と思うのですが、実はこれが1番個性的な雰囲気があります。それもそのはず、このチューブビーズはゼラチンで出来ている珍しいパーツなのです。アンティークらしいセピア色で、どこか瑞々しい独特の艶があります。
*ゼラチンの性質上、雨など水にはご注意下さい。
また縁取りのビーズもアンティークのもので、特小ビーズよりも更に小さなものになります。一粒一粒よく見ると形も色も不揃いでありながら、とても雰囲気のあるパーツです。
余談ですが、ビーズやスパンコールがゼラチンか確かめる時には水に浸けてみます。
もしゼラチンであれば、溶けてベタベタになってしまいます。
BLUE & CAMEL
BLUE & CAMEL ピアス に使用したアンティークビーズです。
特に右側のシルバーは金属加工してある為年月と共に変色することがあります。
そんな部分もアンティークならではの風合いとして、お楽しみ頂けたらと思います。
いつもアンティークのパーツについてばかり書いてしまうのですが、現代のパーツは種類の豊富さや耐久性など当たり前の様に何拍子も揃っています。
その分説明も省いてしまうのですが、廃番になってしまったら困る程常備しているビーズやスパンコール類は沢山あります。
逆に昔のパーツには数に限りがあるのだから、製作する時には本当にこのデザインでこのビーズは輝くのだろうか、、と真剣に考えてしまうこともしばしばあります。
素材により長所短所ありますが、頭に描いた一つのデザインを色々な素材や手法を使って
これからも表現できたらと思っています。
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